――スタートしたばかりの芸能プロダクションということですが、なぜこの時期に立ち上げたのですか?

新型コロナウイルスが広がる前から話は進んでおりました。その時点ではこのような状況になるとは予想していないことでしたが…。大変な状況に見舞われている方も多いと思いますが、私自身、事業を進め始めてコロナの影響を受けていると感じておりません。あるとすれば、新人開発のスカウトをするときにマスクで表情が見えないことぐらいでしょうか。

■大手芸能事務所から独り立ち

――今まではどのような仕事をされてきたのですか?

大学を卒業後、大手芸能プロダクションに入社して宣伝部で2年勤務しました。出版社への営業と会見時のメディア対応をする部署です。その後、別の大手プロダクションでマネージャーとして、今年の9月まで21年半勤務しました。新人開発・営業・宣伝・企画とあらゆるマネージメント業務に携わりました。社会に出てから芸能マネージャーの仕事しか経験したことがないですね。

――在籍した事務所の名前を聞かせてください。

I社とS社です。

――なぜ具体的な事務所名を教えてくれないのですか?

23年間、本当に良い環境のもとで良いマネージメント経験を積ませていただきました。今も2社とも社長や上司の方がいろいろと気にかけてくださっています。恵まれた環境のもと新たにスタートするからには、自分自身の信頼で勝負しなければと考えています。だから、できるかぎり大きなバックボーンは振りかざさないでおこうと…。そう言いながら…面談で実際にお会いする方には真っ先に振りかざしていますけどね!

■今年10月に“ゼロ”からスタート

――ブリングスの一押しの役者さんをご紹介いただけますか?

まだいません…。

――新人さんでもいいですよ!始められたばかりですし…。

まだ所属者がおりません。

――普通はまずタレントさんがいて、その方のマネージメントをするために事務所を設立するのでは?

私自身、9月いっぱいまで担当を引き継ぎながらもマネージャーとして勤務しておりました。このアーティストと一緒にとか一切考えなかったですね。当たり前のことですが。社長のもと、会社の歴史の中であらゆるスタッフの作用をもってアーティストの皆さんはキャリアを積み重ねています。だから、10月1日から全てを本当にゼロからスタートさせました。

――でも所属タレントもいなくて大変ですよね…。

スタートから2か月が経ちますが、新人開発は順調です。全て保護者のご理解のもと進めております。いま専属契約の手続き中の子が1人。スカウトで最終検討に入っている子が3人。自社に応募してきてくれた子で面談予定の子が2人。ほか各種学校でのオーディションに参加させていただいています。まだ所属メンバーがいないのに営業に出て、クライアントさんに笑われています…。

■オーディションを開催

――スカウトは実際どのようにされているのですか。

21年前にも集中的にスカウトで新人開発をしました。まだ携帯にカメラもついてなく、デジタルカメラもなかった頃ですね。ポラロイドカメラで写真を撮らせてもらっていました。最近は写真も撮らせてもらえないですし、ご連絡先もなかなかお聞きするのが難しい。純粋なスカウトがなかなか受け入れられなくて奮闘しております。ただむやみにお声がけするようなことはしません。人生に大きな影響を与えることなのでマネージメントの責任を持つ覚悟ができる方にだけお声がけします。街頭スカウトでは、未成年者には保護者の方にスカウトを受けた旨を伝えてもらうようにしています。興味を持っていただけたら、保護者の方からご連絡をいただきご挨拶に伺います。また私自身SNSには疎いのですが…、Twitter・Instagramもスカウトのフィールドになっています。基本対応の姿勢は変わりません。

――今回新たにオーディションを開催するんですよね?

初のオーディション開催になります。弊社は春に向けて、プロモーション活動に専念していく意向です。この機会に中学生・高校生からのご応募があればうれしいですね。学業優先でスケジュールはプランニングいたします。必ず保護者の承諾をもらって応募してください!ドラマ・映画・バラエティ番組・舞台・ファッション誌での活躍を目指す方からのご応募をお待ちしております!

――たくさんの応募があると良いですね。

まだスタートしたばかりの小さなプロダクションです。実際にマネージャーは私一人。まだ公式WEBサイトにも所属者の写真が無く、名刺の裏にも所属者の名前が無い。ご心配されることは分かっております。ただ今までの23年間と同じく、アーティストとともに前に向かって歩み続けたい。アーティスト像を先にしっかりと描き、いま一緒になるメンバーとともに一歩を踏み出します!よろしくお願いいたします!

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